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元理学療法士?藤井翔悟氏の「禁じられた治療法」を読んでみた率直な感想

投稿日:2017年7月8日 更新日:

「日本疼痛リハビリテーション協会」という団体を立ち上げている藤井翔悟氏が執筆した「禁じられた治療法」という本を購入し読んでみましたので、以下にその感想を書いています。

 

この記事を書いたことで、この団体のアピール要因にあり得るかはわかりませんが、僕はこの団体が盛り上がろうが、否定派から袋叩きに合おうがどっちでもいいと思っています。

 

これがですね、例えば「両手かざして腰の痛みが治ります」みたいな完全なる宗教。または少し前にニュースになった赤ちゃんを揺さぶるずんずん運動や糖尿病Ⅰ型の子供にハンバーガーをお勧めするなどの殺人行為を推奨するものであれば話は別ですよ。

特にそういった類の完全なる怪しい団体ではないかと思うし、むしろ理学療法士の新しい道を作ってくれているという視点でいえば、純粋にすごいなと思っています。

 

誇張してアピールしている部分も当然あるでしょうが、それはパフォーマンスの一種であり、僕はそれほど気にしていません。

 

つまるところ、僕は賛成でも否定でもどっち寄りでもないです。

そんな中間位の僕が、本書の見どころと率直な感想をお届けしますので、興味があれば是非買って読んでみてください。

 

 

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藤井翔悟氏の評判ってどうなの?

藤井翔悟氏は2015年に株式会社藤井事務所を起ち上げ、整体業の傍らセミナーや経営コンサルティングもやってるようです。

 

藤井翔悟氏は、勉強熱心な臨床家の間では結構な有名人です。

彼はYouTubeでも頻繁に配信していますので、知っている人もいるのではないでしょうか。

 

藤井翔悟氏の世間的な評判としては、賛否両論あるかと思いますが、勉強会などで感化された人以外は否定派がやや多いんじゃないかと勝手に思っています。

知らないものは否定したくなるという人間心理でしょうか?

本書の基礎的な話。筋膜について

ここからは「禁じられた治療法」の解説に移ります。

まずは本書の基礎的な知識「筋膜」について簡単に解説しておきます。

 

学生時代、筋肉は単体で骨から骨からへ繋がっているというように教えられてきましたが、実際には筋膜という膜で全ての筋肉が覆われています。

これは解剖検体でも確認されていることですので、このあたりは疑う余地はありません。

大腿筋膜張筋といっても、前面に位置する外側広筋や後方に位置する大腿二頭筋とも繋がりをもっています。

また、アナトミー・トレインに代表されるように、筋肉同士が電車のレールのよう繋がっているというのもあります。

例えば、スーパーフィシャル・バック・ラインですと、足底腱膜ー下腿三頭筋ーハムストリングスー仙結節靭帯ー脊柱起立筋ー帽状筋膜というように筋同士で繋がりをもっています。

この繋がりのことを筋連結といいます。

引用)著者:トーマス・W・マイヤース 訳:板場 英行・石井 信一郎 アナトミー・トレインー徒手運動療法のための筋筋膜経線[DVD付き]第2版p84

 

現在では、このように筋肉は縦にも横にも繋がりを持つ筋膜として考え、治療手技として取り入れている治療者も増えてきました。

「疼痛誘発動作」なるものとは?

いわゆる「評価」にあたるのが、この団体が命名した「疼痛誘発動作」といわれるものです。

動画を見てもらったほうがわかりやすいですね。

 

この評価方法を簡単に説明すると、例えば腰が痛い人がいたとします。

まずは、どのような動作で腰が痛いのかを確認します。痛みの出る動作が体幹を伸展した際であるとわかったとします。

そこで患部だけをみるのではなく、腰に連なる筋連結を意識して一つずつ筋肉に押圧刺激を入れながら、先ほどの痛かった動作(例では体幹の伸展)をしてもらいます。

そこで痛みが軽減すればそれが原因筋となり、あとはその筋を解していくだけです。

大方はこれが手技の一連の流れのようです。

「禁じられた治療法」の見どころとは?

価格としては、1600円ほどなのででそれほど高くはないです。

で、読み進めていったのですが、僕は藤井氏が配信するYouTubeをめちゃめちゃ見ていたことが過去にあった(軽くファン、笑)ので、そこの動画と本書に書かれていることはほとんど一緒です。

つまり、本書を買う気がないけど中身が気になる人は、動画をみればほぼ片付く問題だと思います。

 

見どころとしては、本の中にQRコードが載せてあるのでコードを読み取り、藤井氏が実際に評価・治療する場面を観覧できるところでしょうか。これもYouTubeでやってることと変わらないですけどね。

こうして技術を堂々と披露するあたりは、純粋にすごいなと思います。自信がないとできませんのでね。

ただまぁ、被験者はお馴染みのサクラですし、「この治療をすると可動域が劇的に変化するのです。」みたいな感じに撮影されていますが、どうしても胡散臭さは拭えません。

このあたりの効果に関しては、疑いの目を持ちつつ、実際に各自で検証してみると良いのではないでしょうか?

 

あ、「全然変化ないのは自分の技術が足りないんだ。本格的な技術を学ぶにはやっぱりセミナーに参加しないとダメなんだ。」

などと、あまり深く考えずにセミナーに足を運ぶのだけはおすすめできません。

この団体が推奨する技術は、そんなに難しくはないです。割とシンプル。

 

しっかりと自己学習すれば、臨床で使える知識や技術は自ずと身についてくるかと思います。

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治療に活かす技術を身につけるために

筋膜に関しては、アナトミー・トレインもそうですが、そこに書いていることをどうやって臨床で活かせば良いの?と思う人は多いかと思います。

「禁じられた治療法」では、アナトミー・トレインを意識してすぐに臨床で活かせるようにまとめてくれているという視点で見れば、読む価値はあると思います。

ただ、基礎の部分をしっかり押さえた上で治療にあたらないとおそらく使えない手技だとは思います。

まずは基本的なところを勉強してみてはどうでしょうか。

結局この2冊を熟読すれば治療としては使える

「禁じられた治療法」も良いですが、基本的なところをまずは押さえて、藤井氏が推奨する疼痛治療を学んでみると良いかと思います。

何事も基礎をしっかり学習しておけば、臨床でも応用が効くようになります。

僕は「禁じられた治療法」の他にも以下の2冊を軸に筋膜治療に活かしていますので、興味のある人は是非読んでみてください。

 

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