転倒予防

転倒と不眠症の関係性について

投稿日:2016年6月12日 更新日:

皆さん、睡眠時間はどれくらい確保できていますか?

 

睡眠の質って気にしていますか?

睡眠は、身体を休めるだけでなく、身体の修復時間としてとても大事な時間です。

実は睡眠と転倒は密接に関係しています。

転倒予防にもなりますので、当ブログで睡眠の大切さを学んでいただければ幸いです。

 

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睡眠時間が短い人は転倒するリスクが増加する

2008年、カリフォルニア太平洋医療センター研究所の研究報告をご紹介します。

70歳以上の女性を対象に、睡眠と転倒の関係を調査した結果、睡眠時間が7~8時間以上の女性よりも、睡眠時間が5時間以下の女性で転倒リスクが高かったと発表しています。

病気になると不眠症になりやすい

60歳以上の高齢者では、約30%の人が何らかの不眠症を抱えています。

高齢者は、喪失体験や社会的孤立、病気の羅患など様々な心理的・社会的ストレスを受けやすく、こうしたストレスも不眠症の引き金になります。

身体・精神疾患と不眠の関係を調べた研究では、3年後の不眠症の発症率をみると、健常高齢者では3%であったのに対し、何らかの身体・精神疾患を患った高齢者では15%が不眠症を発症していると報告されています。

また、高血圧症では20%、糖尿病では37%、アルツハイマー型認知症では44%が何らかの不眠症を呈しているといわれています。

当然、若年者に比べ、高齢になるにつれ何らかの身体・精神疾患を呈する率は高まります。

これらの研究報告からわかるように、病気は不眠症の引き金になるようです。

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不眠症は病気のサインかも?

先ほどは、病気から不眠症になることを説明しました。

実はその逆、つまり不眠症から病気を発症することもあるようです。

レム睡眠行動障害では、5年後のパーキンソン病を発症する率が65%であったとの報告があります。

※レム睡眠行動障害とは、レム睡眠中(浅い眠り、脳が活発、夢を見ている)に叫んだり、殴る蹴るなどの暴力的行動がみられることをいいます。

また、認知症を発症する数年~10年以上前、すでにレム睡眠行動障害を発症していたとの症例報告もあります。

不眠症は転倒につながりやすい

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不眠症から直接転倒につながる要因として、日中の眠気、注意力や判断力の低下が挙げられます。

また、上でも説明した通り不眠症は様々な病気の引き金になりえます。

病気を発症すると、それに伴い薬の量も増えていきますが、薬の量が多いほど転倒リスクが高まることが報告されています。

 

転倒と薬の関係性)

 

また、先ほども説明した通り不眠症は認知症の引き金になっている可能性があります。

認知症は転倒リスクにもなり、不眠症は間接的にも転倒要因になりえます。

 

認知症と転倒の関係性)

不眠症を改善するには

不眠症を改善するには、生活習慣と睡眠環境を変えていく必要があります。

日本老年医学会が発表している高齢者の睡眠衛生指導をご紹介します。

●ベッド上で多くの時間を過ごさない。

●就床・起床時間を一定に保つ

●寝付けなければ、、一度離床する

●昼寝は午後の早い時間帯に30分までに制限する

●定期的に運動する

●日中、特に午後の遅い時間帯はなるべく戸外で過ごす

●1日の光暴露量を増やす(日光にあたること)

●午後以降はカフェイン、タバコ、アルコールの摂取を控える

●夕方以降は水分摂取を制限する

引用)日本老年医学会より

まとめ

不眠症と病気は密接に関係しており、どちらが先かは不明です。

いずれにしても、睡眠の質の低下は直接的にも間接的にも転倒のリスクを高めてしまいます。

逆にいえば、何らかの病気と不眠症を併発している場合、病気を治せば不眠症も改善する可能性があります。

またその逆もあり得ます。

睡眠の質を高めることで、心身とも健康になれば転倒予防にもつながります。

 

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