理学療法 転倒予防

重心線は身体のどこを通る?転倒しないコツ(骨)とは?

投稿日:2016年6月9日 更新日:

以前、姿勢制御系から考える転倒しない身体の使い方をご紹介しました。

そこでは、内側運動制御系が大事だとお伝えしています。

 

内側運動制御系は、体幹のコア(芯)や四肢近位の安定に関与しており、姿勢制御には重要な機能といえます。

もう一つ重要な話をお伝えしようと思います。

実は重心線が骨をうまく通っていれば、内側運動制御系が賦活され、体幹のコア(芯)や四肢近位の安定性を高めることもできます。

そのコツ(骨)をお伝えします。

 

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重心線はどこを通る?骨を利用した立ち方

骨を利用した立ち方では、重心線がどこを通るかを知っておく必要があります。

重心線が身体を貫くような立ち方が、骨を利用した立ち方になります。

重心線の通り道

側方から見た図

重心線は、足部から外果前方、膝蓋骨後方、大転子、肩峰、耳垂を通ります。

 

後方から見た図

重心線は、足部から両内果間の中心、膝関節内側の中心、殿裂、椎骨棘突起、後頭隆起を通ります。

骨を利用すれば筋肉は脱力する

骨や関節の周りには多数の筋肉が付着しています。

もし、膝が曲がったり、猫背になっていると重心線が足部から頭までうまく抜けなくなってしまいます。

すると、関節が不安定になるため周りの筋肉をガチガチに緊張させ、関節が動かないように固定してしまいます。

逆に言えば、骨を利用した立ち方を学習すれば、筋肉をそれほど使わなくても立っていられるということです。

石積みのように、下から上まできれいに石が積みかさなっているのが最も無駄のない立ち方といえます。

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筋肉は脱力しているほうが転倒しにくい

身体には、全身にセンサーのような感覚受容器が多数存在します。

頸部には多数の感覚受容器が存在しており、もし頭頸部がガチガチに緊張していると、頭部の位置情報を感知している前庭機能(三半規管)が働きにくくなります。

つまり、頸部を固定しすぎると身体がどうなっているかを感知しずらくなります。

 

また、全身の筋肉内にある筋紡錘にもセンサーが存在し、筋肉が伸張されると身体の動きや位置情報が脳へ送られます。

この筋紡錘と前庭機能の感覚情報を統合して、重心線の方向から身体がどう動こうとしているかを認知することが可能になります。

 

筋肉が脱力していることで、必要なときに必要量の出力で重心を安定させるように姿勢制御系が働きます。

 

人間が動く限り、重心や重心線は絶え間なく移動しています。

骨を利用して立つことで、末梢の筋肉は脱力します。すると、全身のセンサーを機能させることができ、転倒しにくい身体になります。

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トップ・アスリートって実は骨の使い方が非常に上手いんです。

筋肉を鍛えれば、運動パフォーマンスが上がるというわけではなく、骨をいかにして利用できるかがカギを握ります。

こちらは良書ですので、おすすめです。

 

まとめ

医療従事者なら重心線がどこを通るかというのは聞いたことがあると思います。

今回の話を簡単にまとめると、骨を利用すれば重心が安定するため筋肉は脱力します。

筋肉が脱力すれば全身のセンサーが機能し、イレギュラーなふらつきにも柔軟に対応することができ、転倒しにくい身体になります。

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