どうも、かずぼーです。
2020年8月15日株式会社geneより、「リハコネ式! 訪問リハのためのルールブック」が発売され、予約の段階から結構売れてるみたいですね。
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ずっと1位をキープ!#感謝本が売れる=訪問リハが広まる
コツコツ広めます😺
みんなで
訪問リハを広めよう〜!#リハコネ https://t.co/URrX06JZeO pic.twitter.com/oozAS0jbgp— 杉浦良介🐺8/15に訪問リハの本出る📙 (@RihaWolfnet) August 12, 2020
執筆者代表の杉浦さんとは、SNS上で仲良くさせてもらっている友達(?(笑))なので、この度献本していただきました。
@RihaWolfnet
きたきた!届いたぜ!
早速、読みます!😃
ブログでレビュー書きますよ^ ^ pic.twitter.com/l1tVODYFlq
— かずぼー@働きやすい本業+副業+投資で“生きやすく“ (@kazubo_rigaku) August 11, 2020
僕は勉強会へ行って勉強するより、参考書を読んで勉強することが多いので、こうして知っている人が本を出すというのは嬉しいですね。だって、訪問リハに詳しい人たちが身近にいるってことですよね。
本読んでわからないことがあれば、何でも聞き放題です。\(^o^)/
杉浦さんから「献本するから、レビューをブログに書いてくれ」と頼まれたので、こうしてレビューを書いているわけです。(笑)
ということで、割と読書好きな僕がリハコネ式! 訪問リハのためのルールブックを読んだ感想をお伝えしたいと思います。
興味のある方は、是非手に取ってみてください。
「リハコネ式! 訪問リハのためのルールブック」ってどんな本
リハコネ式! 訪問リハのためのルールブックは、4章の構成からなる「訪問セラピストが知っておくべき内容」が詰め込まれた本です。
構成は以下の通り。
- 第1章:訪問リハにおけるお作法
- 第2章:訪問セラピストが知っておくべき公的制度
- 第3章:他サービス・ステージにおける役割と公的制度
- 第4章:他サービス・ステージと連携し奏功した事例
第1章:訪問リハにおけるお作法
第1章は、訪問リハに携わる人にとって必要な「挨拶」「礼儀」「伝え方」などの内容ですね。
これから訪問リハを始める人、訪問リハを始めて日の浅い人、病院・施設外で仕事に出る人は、頭に入れておきたい内容ですね。
- 名刺の渡し方・受け取り方は?
- 会議・会食で自分はどこに座れば良いのかは?
- 自宅・施設訪問時の伝え方は?
- ケアマネにはどんなタイプの人がいるのか?
などなど。
どうですかね?
職場以外でも、ちゃんと振舞えますかね?
リハコネ式! 訪問リハのためのルールブックでは、訪問セラピストに求められる社会常識的な態度がわかりやすくまとめられています。
第2章:訪問セラピストが知っておくべき公的制度
第1章のお作法が易しめの内容だっただけに、第2章はガチで制度の話でした。(笑)
表や図で綺麗にまとめられているので、めっちゃわかりやすいです。
介護保険の制度って改定ごとにコロコロ変わるじゃないですか。
介護保険領域で働くセラピストは、いかなる時も「制度の下」で働いていることをよく理解しておかないといけません。
リハコネ式! 訪問リハのためのルールブック執筆者代表の杉浦さんと以前お話したときに、「自分は訪問リハはかなり詳しい」「自信がある」と言っていました。
なんで杉浦さんがそこまで訪問リハを詳しいと言い切れるのか、僕はなんとなくわかります。
解剖学を熟知しているからでも、治療技術が格段に優れているわけでもなく、「制度を理解している」からです。
「制度を理解する者は、訪問リハを制す」
と言っても、大げさではないでしょう!
制度を理解していないと、利用者が「どんなサービスをどこまでを受けられるのか」わからないじゃないですか。
正直、僕も制度のことよくわかっていなかったので、リハコネ式! 訪問リハのためのルールブックで制度のことがまとめられているので、かなり重宝できますね。
第3章:他サービス・ステージにおける役割と公的制度
第3章もサービス・ステージについてのガチもんの内容でした。(笑)
3章は他の本にはない、リハコネ式! 訪問リハのためのルールブック一番の特徴かもしれませんね。
各サービス・ステージがまとめられている
サービスの概要的なことが書かれた本は結構ありますが、リハコネ式! 訪問リハのためのルールブックは訪問セラピストに知っておいてほしいサービスが説明されています。
- 訪問診療
- 訪問看護
- 福祉用具・住宅改修
- 通所介護
- 訪問看護
- 療養通所介護
- 居宅介護支援
- 地域包括支援センター
これだけのサービスがあるんですね。
全部どんなサービスか説明できますか?
僕は大半説明できなかったので、リハコネ式! 訪問リハのためのルールブックを読んで勉強しようと思いました。汗
そして、ステージとしては、
- 急性期
- 回復期
がどんな制度の下、何をする場所なのかが説明されています。
訪問リハで診る利用者の大半は、病気や怪我をして急性期→回復期を経て、訪問リハへ移行する人が多いですよね。
「この利用者は能力的にはどこまで回復するのか」「身体的には限界であるなら、何でサポートできるのか」
こういった予後予測をする意味でも、発症や受傷からどんな経過で「今の姿」になっているのかは理解しておく必要があります。
急性期や回復期についてもよく理解している訪問セラピストは、高い専門性を発揮できるのです。
各サービスやステージの専門家から、訪問セラピストに求めること
リハコネ式! 訪問リハのためのルールブックを読むだけでも、多職種連携はうまくいくんじゃないですかね。
ここ余談なので、すっ飛ばして読んでもらって良いのですが、
ちなみに、僕は回復期で勤めることが期間が長かったのですが、在宅のセラピストからよく聞かされる「なんで病院でもっと練習してこなかったんだ」という批判に対して、「なんか違うだろ」といつも思っていました。
「訪問セラピストが回復期を理解してないだけだろ」と思っていたものです。
思いません?(笑)
互いの不満をぶつけて喧嘩をしていても、結局患者や利用者にとってメリットがないんですよね。
回復期のリハでは在宅生活を想定し生活に必要な練習はするし、サービスを提案するし、家族指導もします。回復期のセラピストは皆んなしてます。当たり前です。
病院のリハだけで在宅生活が完璧にできるようになるなら、訪問リハはいらないじゃないですか。
1つのサービスで完結できないから、いろんなサービスを使うんですよね。
回復期も訪問リハも強み、弱みがあります。
病院はどこまでできるのか、在宅生活で訪問リハは何ができるのかって、互いに理解しておくと安心ですよね。
急性期や回復期は患者の身体情報(血液データや各種検査結果)がめっちゃくちゃ揃っています。訪問セラピストにとってはあまり重要じゃない情報に思われるかもしれませんが、急性期や回復期のセラピストにとっては重要だと思っているのです。
だから、サマリーなんかはそれらの情報が多くなるのです。むしろもっと身体情報見てくれと思ってます。
逆に訪問セラピストは在宅の様子を教えてくれって思いますよね。回復期では、1回か2回家を見に行ったくらいの情報しかありません。大半は1度きり。そこから先は訪問セラピストの強みであり、病院セラピストが任せたい領域なのです。
在宅で生活する利用者は、いろんなサービスを使っている
在宅で生活する利用者って、いろんなサービスを使っていますよね。
訪問リハを受けながら、訪問診療や看護、介護、通所介護など。
在宅で生活する利用者が、どんな生活をしているのかを把握できていますか?
リハコネ式! 訪問リハのためのルールブックは、訪問セラピストが知っておいたほうがいい「他サービス」がわかりやすく説明されています。
在宅で生活する利用者・家族にとって、ベストなサービスなの?
訪問セラピストは訪問の時間になれば利用者宅に伺い、運動するだけではダメなんですね。
- 今の関わりってベストなの?
- 他の手段はないの?
- この人なら、このサービスのほうが向いているんじゃない?
こういった視点も必要ですよね。
もしですよ。
他のサービスも知っていて、そっちのほうがどう考えても利用者や家族にとってベストであるなら、他のサービスを勧めてあげたほうが良いじゃないですか。
訪問リハ時間内で動作練習や介助指をするより、サービスを上手く使って利用者や家族が楽に生活できる方法を提案してあげたほうが、セラピストにとっても、利用者・家族にとっても良いじゃないですか。
ストレートな言い方をしますが、セラピストの手間をかけずに利用者や家族にとってベストな選択肢を提供できるなら、そんな簡単な方法はないですよね。
利用者や家族にとって、一番楽に豊かに生活できる方法を提供するには、
「どんなサービスがあって、その利用者はどこまでサービスを受けられるのか」を知っておかないといけません。
「サービスを理解する者は、訪問リハを制す」
と言っても、大げさではないでしょう!(2回目ww)
第4章:他サービス・ステージと連携し奏功した事例
さいごの章は、事例でした。
訪問リハ界隈でよく聞く「地域に出る」って言葉があるじゃないですか。
ぶっちゃけ、地域に出るって具体的に何するの?
ですよね。
リハコネ式! 訪問リハのためのルールブックの事例では、
- 10年間外出していなかった人が、保険外サービスを利用して外出計画を立てた
- 片麻痺の人がバルでシェフをしたり、道具を使って食事をするイベント
- 就労支援
- 訪問セラピストが回復期を経験する
などなど。
そんな関り方があったのかと勉強になりました。
理学療法士はいろんな場所で活躍できるんですね。
訪問リハを通して、利用者とその家族の生活をサポートできるのが訪問セラピストの面白みなのかもしれません。