LINE@から臨床の相談を受けることが多く、この記事で実際の質疑応答をお見せしようと思います。
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かずぼーの経験値
僕自身は臨床9年目で、現在は整形外科クリニックに勤務している理学療法士(PT)です。主に回復期リハ病院で8年、その他訪問リハビリやデイケアなどを少し経験してきました。
僕の新人の頃といえば、全く知識も考察もできない素人同然のPTでとても苦労しました。
そんな僕も少しづつ勉強と思考を重ね、割と若手(2.3年目)の頃から新人教育や実習指導をさせてもらっていました。
僕自身が悩んだことや教育に携わってきた経験から、臨床のアドバイスは少しくらいできると思います。
質問内容「片麻痺の評価について」
質問者さんには、ブログへの投稿を快く承諾していただきました。
PT学生(女性):
現在、臨床実習を行っている2年PTです。
CVAの患者さんで、背臥位では下肢のBrs2の方が寝返り動作では麻痺側の参加がみられ、車椅子のフットレストに足を乗せることが出来ます。
また、歩行も可能です。その場合、Brsは2なのかそれとも動作に合ったstageを記載すればいいですか?
ご意見をお願いします。
要するに・・・
かずぼーの返答
かずぼー:
ブルンストロームステージの定義を見直してみると、矛盾が解消されるのではないかと思います。
ブルンストロームステージの場合、重力は考慮せず、どれくらい上手に動かせるかを6段階で評価します。ただ、6段階で判定する方法が不十分で、だからこそ12段階みたい評価もあると言えます。
まずは定義を見直し、再評価をしてみる。
そして、この患者はこういう動きの特徴がある。と説明できると良いですね。
前置きが長くなりましたが、ステージ2は連合反応または共同運動の一部が可能です。3は共同運動の完成(重力は考慮しない)です。
患者さんは、2と3どちらの定義に近いかで判定すると良いです。
ちなみにステージ2でも骨盤の代償などで歩行の下肢振り出しは可能です。
あと、車椅子に座り、麻痺側下肢をフットレストに乗せられる人はステージ2とはちょっと考えにくいです。
長文でした。笑
参考:片麻痺機能検査(ブルンストローム・ステージ・テスト)の評価方法▼
-
脳卒中片麻痺患者に必要な検査項目と意義・目的。ブルンストローム・ステージ・テストの評価方法を解説
僕は現在回復期リハビリテーション病院に勤務しているのですが、入院している患者さんの約半数は脳卒中(脳血管障害)を発症した ...
続きを見る
さいごに
PT学生:
ご意見ありがとうございます。
定義の事が頭から抜けていました。ご意見を元に自分でもう1度考えてみたいと思います。
かずぼー:
はい、頑張ってください。わからなければまた聞いてくださいね。
PT学生:
はい、本当にありがとうございます。
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