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【FIM】排尿コントロール(排尿管理)の評価

投稿日:2017年1月18日 更新日:

機能的自立度評価法(Functional  Independence  Measure:FIM)排尿コントロール(排尿管理)の項目について詳しく解説します。

 

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排尿コントロールの定義

尿道括約筋を開くべきときに開くこと。

つまり、尿を出したいときに出せる、出したくないときに出さないという能力が排尿コントロールになります。

※以下の内容も採点に含まれます

●排尿コントロールに必要な器具や薬剤の使用

 

※以下の内容は採点に含まれません

●トイレへ近づく → 移動の項目で評価

●トイレへ乗り移る → トイレ移乗の項目で評価

●衣服の上げ下ろし、陰部を拭く → トイレ動作の項目で評価

排尿コントロールの採点方法

介助量
介助者なし 7 完全自立 0%
6 修正自立 0%
介助者必要 5 監視・準備 0%
4 最小介助 <25%
3 中等度介助 <50%
2 最大介助 <75%
1 全介助 ≧75%

 

排尿コントロールのための器具や薬剤を使用せず、排尿も失敗なくしている場合は7点となります。

排尿に失敗はないが、時間がかかる、器具や薬剤、福祉用具を使用している場合は6点になります。

オムツや尿パットも福祉用具と同様の扱いになります。

排尿コントロールの準備(5点)とは

例えば、・・・

尿器を使用していて、排尿が自分でできたとしても、介助者が尿を捨てに行っている場合は5点となります。

5点以下は「失敗する頻度」と「介助量」で採点する

失敗する頻度と介助量の両方を採点し、低い方の点数をつけます。

排尿の失敗とは?

失禁したことを失敗としているのではありません。

排尿の失敗とは、衣服やベッドを汚染し、介助者の手がかかることを指します。

つまり、たとえ失禁したとしても、自力で処理できれば失敗とはなりません。

排尿の介助とは?

括約筋を緩めて排泄する手助けを指しています。

例えば・・・

尿器を押さえる

差し込み便器の上に患者が位置しているように手伝う

カテーテルを挿入し、引き抜く

おむつを替える

失敗する頻度で採点する方法

失敗しない → 6・7点

月1回未満 → 5点

週1回未満 → 4点

1日1回未満 → 3点

毎日 → 2点

介助量で採点する方法

●導尿・手圧など毎日行わない場合

週に1回以下の介助 → 5点

週に2~6回介助 → 4点

 

●毎日排尿している場合

自分でするほうが多い → 4点 

自己=介助 → 3点 

介助者でするほうが多い → 2点 

毎回介助している → 1点

 

日中と夜間で点数が違う場合は、低い方で採点します。

 

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