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教育

理学療法士の教育は見直すべき!?クリニカル・クラークシップって何?

投稿日:2016年6月14日 更新日:

4月になると新入職の新人さんが入ってくるかと思います。

その度に後輩が増えて、先輩としてもっとしっかりしないとなぁ~と思っているところです。

1年目の頃の自分はどうだっただろうか?

ふとそんなことを思ったので、教育について考えてみました。

 

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1年目の僕はというと

1年目僕はというと、実習生のようにほぼ毎日レポートがあり、症例発表も多く本当に大変な1年でした。

わからないことや上手くいかないこと、上手く説明できないことが多く本当に毎日嫌だなぁと思っていました。

それはそれで得たものは多かったと思いますが、かなりしんどいです。

もっと効率の良い教育システムがあるんじゃないかと思います。

セラピストの教育スタイルは見直すべき

セラピストの実習スタイルに関しては、従来のやり方をずっと続けているような状態です。

正しい指導方法を知らない教育者が多く、実習生や1年目に無理を強いている職場も多いのではないかと思います。

そのような教育者が実習生や後輩の指導をして、またその後輩もいずれ先輩となり、今までの指導方法を真似るといった状況が続いているのではないでしょうか?

実習では、クリニカル・クラークシップを取り入れる学校も増えている

従来の教育方法は、見学時間と症例患者さんの時間を分けており、どうしても実習と実際の医療現場の動き方に差が出てしまいます。

また、レポートを元に「あーでもない、こーでもない」と先輩から指導を受けるスタイルが主流でした。

最近は、教育方法の見直しも少しずつ進んできており、実習ではクリニカル・クラークシップという教育方法をとる学校が増えてきています。

クリニカル・クラークシップとは、19世紀末にジョンズ・ホプキンス大学の内科教授だったウイリアム・オスラーが、患者さんを診ることの重要性を説いた教育方法です。

簡単にいうと、机上の話うんぬんよりも実践が大事だということです。

クリニカル・クラークシップは、学生も医療チームの一員として患者さんに携わっていく形をとります。

医療の現場で何を求められ、どのように行動するのかを体得することが目的になります。

米国の臨床実習ではこちらのほうが主流のようです。

ただ、米国で主流だからといって、米国と日本では教育年数や卒後研修制度の違いなどもあります。

一概に我が国にも適応とはいえないとは思いますが、参考にしたい内容はいくつもあります。

 

セラピストが習得すべきスキル

大きく分けると、これから説明する社会的スキルと臨床スキルに分けられます。

社会的スキル

ルールやマナーといった社会人としての基礎的なことを指します。

コミュニケーション能力は、情動領域であると誤解されることがありますが、「その気はあるけれど、コミュニケーションの方法がわからない」といった場合もありますので、注意深く慎重な観察と評価が必要です。

臨床スキル

臨床スキルは、運動スキルと認知スキルに分けられます。

運動スキル

基本的スキルと実用的スキルがあります。

基本的スキルとは、学内で習った基本的な検査方法のことを指します。

この基本的スキルが十分でも、実際患者さんの前に立つと上手くいかないことが多いです。

そこで必要なのが実用的スキルです。

実用的スキルとは、実際に現場で活用されるスキルを指します。

実用的スキルを身につけていくには、以下の過程を踏むことが推奨されています。

「見学」→「模倣」→「実施」

と段階的に確認していくのがクリニカル・クラークシップの教育方法です。

認知スキル

多くの情報を端的に整理するスキルのことを指します。

検査項目を立案する、レポートの統合と解釈、または考察などが含まれます。

認知スキルも、教育者から言葉で話して、聞かせ、どのように知識を整理するのかを教える必要があります。

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教育に関する有名な言葉

教育は、簡単にはいかないのは僕も承知の上です。

上手く教育ができていないなぁと思うときは、山本五十六氏の有名な言葉を思い出すようにしています。

「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 褒めてやらねば人は動かじ。」

「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」

「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

「任せる」、「信頼する」、「褒める」ってのがポイントですね。

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