転倒する要因として挙げられるのは環境や時間帯、身体の原因があります。
それでは、転倒しやすい場所・時間・原因を細かくみていきたいと思います。
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転倒しやすい場所
転倒しやすい場所を室内と屋外で比較するとほぼ同程度のようです。
転倒率は、60歳以上が多く、全体の約80%になります。
年齢で転倒場所を比較すると、60~74歳では屋外での転倒が多く、75歳以上では室内での転倒が多くなります。
当然若い人のほうが、活動性が高く屋外で転倒することが多く、逆に高齢になるにつれ室内で過ごすことが増えるためにこのような結果になると考えられます。
屋外で転倒しやすい場所
最も多いのが歩道上、次いで建物の敷地内、屋外の階段、歩道と車道の区別されていない道路、公園・広場となります。
室内で転倒しやすい場所
最も多いのが庭です。次いで居間やリビング、玄関周囲、階段、寝室となります。
高齢になり室内にいることが多くなりますが、庭には頻繁に出る人が多く、そのときに転倒することが多いようです。
入院中で転倒しやすい場所と自立度
病室やトイレ内の転倒が多いです。室内や屋外の歩行が自立している人や逆に寝たきりもしくは介助が必要な人は転倒が少ないです。
転倒が多いのは、ベッド周辺動作が自立している人という報告があります。
転倒しやすい時間
特に転倒しやすい時間帯は朝の6時、夕方の6時、夜の10時が多いようです。
夕食前後、就寝前が多いようですね。ちなみに昼の2時も多いです。
年齢別でみてみると、75歳未満では午後に転倒することが多く、75歳以上では早朝や午前中が多いようです。
やはり高齢になるにつれ、動作能力に日内変動があるようです。朝方は特に動きにくいので転倒には十分注意が必要です。
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転倒しやすい原因
転倒にはいろんな原因が隠れています。
最も多いのが筋力低下です。
また、参考になるのが過去の転倒歴です。海外の研究ですが、1度転倒したことがある人の56%は1年以内に再び転倒しているという報告があります。
次いで、歩行障害やバランス障害、杖などの歩行補助用具の使用、視力低下、薬の服用などが原因として挙げられます。
まとめ
転倒しやすい場所・時間・年齢を統計的に表してみました。
高齢になるにつれて活動性が低下し、自宅内での転倒が多くなるようです。
特に高齢者は早朝や午前中の転倒が多いため、気をつけていただければと思います。
転倒しやすい原因として最も多いのが筋力低下となっていますが、どのように筋力低下だけをピックアップしたのか詳細は不明です。
筋力があれば一概に転倒しないのかというとそうではありません。バランス能力を構成する要素はたくさんあります。
ですが、最低限筋力を向上させることは転倒予防になるようです。
参考になれば幸いです。