このブログは理学療法士や作業療法士の若手、もしくは学生が読んでいることが多いと思います。
春休み期間に勉強しようなどと思う人は少なく、よって当ブログのアクセス数はガタガタ落ちてしまいます。
それに伴い、僕のやる気もガタガタ落ちてしまいます。
はい、気合いを入れないとダメです。
そろそろ新社会人になる療法士が入職してくるので、その人に向けて大切なことをお伝えしたいと思います。
タイトルに書いたまんまの内容なのですが、僕の経験から具体的に書いてみました。
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3年目まではしっかり勉強したほうがいい理由
僕は新年度を迎えれば8年目になる理学療法士です。
「入職して3年目までは、しっかり勉強したほうがいい。」
この言葉を一番最初に誰が言い出したかはわかりませんが、そんなことを先輩から聞いた人は多いんじゃないでしょうか。
僕の経験上、患者さんの評価や考察、訓練内容に自信が持てるようになる時期がおおよそ3年目あたりなんだと思います。
評価や考察がまともにできるためには、はっきり言ってもう基礎の部分を理解しているかどうかなんです。
基礎知識がないことには、どれだけ評価方法を知っていても、考察ができても的外れになることがよくあります。
基礎知識とは、要するに
糖尿病って何?とか、高次脳機能障害の注意障害や失認とかって何?運動麻痺とは?
といった定義やそのメカニズム、評価や治療の方法などのことです。
これらの基礎を完全網羅するのに、3年くらいかかるのではないかと思います。
実際、僕も3年目くらいにやっと自信が持てるようになりました。
机上の患者さんではなく、目の前の患者さんで体験しながら、結構な時間と量を勉強しないと基礎知識は身につかないんです。
何年目になっても自己反省の日々
1年目からしっかり勉強していると3年目くらいで基礎知識は網羅できます。
つまり、3年目で一応いっちょ前になるということです。
ですが、8年目を迎える自分が3年目の自分を振り返ってみると、全然できていなかったなと反省するばかりです。
うまく退院までリハビリを進めることができた患者さんも多くいますが、その中でうまくいかなかった患者さんもいます。
今だったら、もっと患者さんのためにできることがあったんじゃないかと思います。
それは、8年目になった今でもよく思います。
おそらくこれはずっと続くのでしょうね。
ずっと学び続けるのでしょう。
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実は1年目にどれだけ頑張れるかが最重要!
退院した患者さんのことを振り返り、自己反省することを習慣化させてくれた時期は、1年目のときでした。
僕の1年目といえば、先輩からのフィードバックで夜の11〜12時まで職場に残ることもザラにありました。
課題レポートが終わらなくて、同期と漫画喫茶で徹夜して、そのまま仕事に行っていたこともありました。
この辛い(今となってはいい思い出)時期があったからこそ、どんなことがあってもタフに仕事をこなせるようになりました。
先輩から学んだことは、基礎知識などではなく、目の前の患者さんを理解するための考察力です。
基礎知識を網羅するのに3年くらいかかると書きましたが、目の前の患者さんのためにならない基礎知識は役に立たちません。
どれだけ勉強会に参加しても、考察力が育ってないと患者さんに合った治療は提供できないのです。
少しずつでもいいので知識を補充しながら、頭がパンクしそうになるくらいに、「あーでもない」「こーでもない」「もっとこうすれば良かった」と考えているうちに、患者さんに何が必要なのかが見えてくるようになります。
さいごに
教育体制が整った職場では、1年目のうちは先輩からケツを叩かれて、嫌でも知識・技術が底上げされていきます。
そこに頑張ってついていくことで、粘り強く頑張る習慣が身についていきます。
粘り強く頑張る力があれば、教育の手が離れても、自分で学んでいくことができます。
逆に最初から頑張れない人は、その後に奮起するのはほぼ無理です。
そうならないためには、最初の1年目にどれだけ頑張れるかが最重要なのです。
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