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臨床のこと

電気を用いた治療【理学療法士の物理療法】

投稿日:

【用語の整理】

一般的な電気刺激療法の概念を目的別に図式化したものである。

引用:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/55/9/55_55.751/_pdf

電気刺激(electrical stimulation:ES)は,

  • 治療的電気刺激(therapeutic electrical stimulation:TES)
  • 機能的電気刺激(functional electrical stimulation:FES)

に大きく分類される。

 

TESは電気刺激を治療として用いる場合の総称である。

電気刺激による筋収縮の促進,筋力の強化,筋活動の再教育,循環の改善,組 織の癒着防止,関節可動域の維持と改善などを目的として行われる。

 

TESは、

  • 鎮痛目的の経皮的電気神経刺激(transcutaneous electrical nerve stimulation:TENS)
  • 筋電気刺激(electrical muscle stimulation:EMS)
  • 神経筋電気刺激 (neuromuscular electrical stimulation:NMES)

に分類される。

 

NMESは,運動機能障害に対して神経支配筋の筋収縮(運動機能改善を目的とした電気刺激を指す。

EMSは末梢神経損傷に対して脱神経筋に電気刺激を行うもの。

 

FESは、電気刺激を用いて生体の失われた機能を再建する治療法であり、脳卒中や脊髄損傷などの中枢性運動麻痺において、末梢のmotor unitが電気刺激に対する反応性を有していることを利用するものである。

 

TESは治療の補助として使用され、FESは脳卒中や脊髄損傷などのリハビリテーションにおいて用いられる。

 

  • 電気的筋刺激(Electric Muscular Stimulation:EMS)
  • 神経筋電気刺激(Neuro Muscular Electrical Stimulation:NMES)
  • 機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation:FES)

いずれも同じものを意味する。

 

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3つの刺激

  • 感覚閾値レベル 電気刺激を身体で感じるレベルの強さ
  • 運動閾値レベル 筋が収縮するレベルの強さ
  • 完全運動レベル 筋が収縮し関節が動くレベルの強さ

 

足関節の運動麻痺に対しては、完全運動レベルが最も効果的。

パラメーターの用語整理

  • 電気の出力(強さ)
  • 周波数
  • パルス幅
  • 刺激時間の長さ

の条件によって筋収縮の仕方が異なる。

引用:https://brain-lab.net/evidence/upper-limb/1-96/

パッドの設置位置

モーターポイントを意識する。

 

モーターポイントは個人差がある。

ペンシル型電極で対象筋が最も収縮する部位を探索している。

 

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NMESの例

電気刺激に合わせて随意収縮を行う。

痙縮筋の抑制

FESの例

 

筋電トリガー式電気刺激

何もしなければ電気が流れません(オフ)が、患者さんが手や足を動かそうとした時、その動きをアシストするように電気が流れる(オン)タイプの電気刺激。

神経筋電気刺激は『機械が電気刺激のタイミングをコントロールする』のに対し、筋電トリガー式電気刺激は『患者さんが電気刺激のタイミングをコントロールする』という違いがある。

 

参考・引用書籍

 

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