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理学療法

特発性正常圧水頭症とは?症状や診断基準、リハビリ方法を解説

投稿日:2016年5月10日 更新日:

特発性正常圧水頭症の怖いところは、原因不明であり、最近ふらつきやすいとか物忘れがあるなどはこの病気の可能性もあります。

この病気は、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などと間違われやすい病気でもあります。

原因不明なため、高齢になると誰でもなってしまう可能性があり、適切な処置・対処が必要です。

当ブログで、特発性正常圧水頭症の正しい知識と対処方法を学びましょう。

 

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脳脊髄液はどこで生産、循環、吸収されるの?

生産

脳脊髄液は、脳室(側脳室・第3脳室・第4脳室)の脈絡叢で生産されます。

脳脊髄液量は約130mlです。

1日に450ml生産され、1日に3~4回入れ替わることになります。

循環

側脳室→室間孔(モンロー孔)→第3脳室→中脳水道→第4脳室→第4脳室正中孔(マジャンディー孔)・外側孔(ルシュカ孔)→くも膜下腔へ流れていきます。

また、脳だけでなく、脊髄内も循環しています。

引用)http://www.inph.jp/about_003.html

吸収

頭では、上矢状動脈洞のくも膜顆粒で吸収されます。また、脳の毛細血管などからも吸収されると報告されています。

脊髄神経起始部でも脊髄神経へ流出されます。

水頭症とは

頭蓋内の脳脊髄液の生産、循環、吸収のいずれかが悪くなってしまい、脳室が拡大する病気です。

 

引用)http://neurosurgery.med.u-tokai.ac.jp/edemiru/seijou/

脳室が拡大することで脳実質を圧迫し、さまざまな症状がみられるようになります。

主な症状には、歩行障害、認知障害、排尿障害があります。

歩行障害

立ち上がれない、足が上がらない、止まれない、方向転換時にふらつくなど

認知障害

記憶障害、注意障害、遂行機能障害など

排尿障害

尿意切迫、頻尿、失禁、過活動膀胱など

これら以外にも、脳全体を圧迫するので高次脳機能障害などさまざまな症状がでる場合もあります。

正常圧水頭症とは。正常圧ってどういうこと?

その名の通り、脳圧が正常ということです。ちなみに、正常圧は成人で6~15cmH2Oです。

脳のCTやMRIを撮ると、脳室が拡大しているため、脳脊髄液は増えていることがわかります。

ただ、脳圧測定検査をしても目立った脳圧の亢進を認めないため、正常圧といわれています。

正常圧水頭症は、続発性と特発性がある

続発性

何かしらの病気の後に続いて水頭症を発症したものをいいます。

例えば、くも膜下出血や頭部外傷、髄膜炎など後に続くものがあります。

特発性

何かの原因があって発症するわけではなく、突然発症するものをいいます。

特発性正常圧水頭症の診断基準

特発性正常圧水頭症(indiopathic Normal Pressure Hydrocephalus:iNPH)の診断方法についてご紹介します。

possible iNPH、probable iNPH、definite iNPHの3つで診断されます。

possible iNPH

①60歳以降に発症。

②歩行障害、認知症、排尿障害の1つ以上を認める。

③脳室拡大(Evans index>0.3)している。

④他の神経学的あるいは非神経学的疾患では説明しえない。

⑤脳室拡大を来すか可能性のある先行疾患がない。

probable iNPH

①possible iNPHを満たすもの。

②脳脊髄液が20cmH2O以下で脊髄液の性状が正常。

③歩行障害があり、高位円蓋部および正中部の脳溝・くも膜下腔の狭小化が認められるもの

もしくは、タップテスト(脳脊髄液排液試験)あるいはドレナージテスト(腰部持続脳脊髄液ドレナージ)で症状の改善を認めるもの。

definite iNPH

シャント術後3か月の時点で客観的に症状の改善が示されたもの。

以下のいずれかを認めたものがdefinite iNPHと定義されています。

客観的なものとして、

①TUG(Timed Up and Go Test)で10%以上の改善。

②MMSE(Mini-Mental State Examination)3点以上の改善。

③iNPH Grading Scaleの排尿障害において1点以上の改善を認めたもの。

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特発性正常圧水頭症の治療

この病気は、何らかの原因によって脳脊髄液の流れが悪くなるため、脳実質を圧迫し症状が出現します。

ですので、過剰な脳脊髄液を排出し、脳実質の圧迫を取り除けば症状が改善します。

手術には、脳室-腹腔(V-P)シャント、脳室-心房(V-A)シャント、腰椎-腹腔(L-P)シャントがあります。

用)https://www.qlife.jp/square/feature/inph/story50532.html

最近は、腰椎-腹腔シャント(L-P)シャントが主流のようです。

L-Pシャントのメリットは、頭部を処置する必要ががないため、頭蓋内出血の危険がないことです。

デメリットいえば、腰椎の変形があると手術ができない場合があるということです。

特発性正常圧水頭症はどのくらい転倒しやすいのか?

ある報告によれば、definite iNPHと診断された中で88.0%に転倒の既往があり、25.1%に骨折を認めたとの報告があります。

iNPHの特徴的な症状でもある歩行障害(ふらつきやすい)、排尿障害(尿意切迫や頻尿)、認知障害(判断力や注意障害)により、転倒・骨折の頻度は高くなっているようです。

特発性正常圧水頭症にはどう対処すればよいのか?

歩行障害、認知障害、排尿障害がある場合は、まずは一度病院やクリニックに行ってみることをお勧めします。

上で紹介した手術をすれば、症状の改善率は良好なようです。

どのようなリハビリがあるの?

基本的には、手術をして過度な脳脊髄液を回収しないと症状は治りません。

この病気は気づきにくいという特徴がありますので、術前から「何かふらつくなぁ~」という人が多く、術前の活動性が低下している場合があります。

また、高齢者に頻発するため加齢により更に身体機能が衰えている場合もあります。

術後もふらつきなどに注意しながら活動性を上げていくことが大切です。

一人でも安全・簡単にできる自主トレーニングをご紹介します。

それが、起立-着座訓練です。

この起立-着座訓練は、ほとんどの疾患に適応できる万能の訓練ともいえます。

しかも、安全で簡単は運動です。

※膝を痛めている場合は、回数を減らすか控えたほうがよい場合もあります。

 

方法は、椅子などに腰かけ、立ったり座ったりを繰り返す簡単な運動です。

転倒しないように、机などの支持物で体を支えてください。

回数は10~20回程度で大丈夫です。

まとめ

転倒しやすい病気、特発性正常圧水頭症についてまとめて書きました。

原因不明のため、高齢者の場合誰でもなってしまう可能性のある病気です。

ですが、正しい処置と対処を行えば、改善しやすい病気でもあります。

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