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臨床のこと

理学療法士が考えるリハビリにおける実用性とは?もう一つの要素とは?

投稿日:2016年4月25日 更新日:

理学療法士は、○○の動作は「実用性」があるのか。ということをよく言います。

 

日本語表現辞書によると・・・

「実用性とは、実際に利用する場合に価値があること。または、実際の現場などで利用して有効であること。」とされています。

 

理学療法士は、解剖学や生理学をもとに動きを診る専門家であり、患者さんが生活しやすいように動きを良くする仕事です。

リハビリの現場では、患者さんが実際の生活場面で、その動作が実用的なのかということを考えています。

 

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理学療法士がリハビリ現場で考える「実用性」とは何か?

理学療法士がリハビリ場面で言う「実用性」には、

  1. 安全性
  2. 安定性
  3. 速性
  4. 持久性
  5. 社会性

の5つがあります。

安全性

転倒しないか。怪我をしないか。何か危険なことがないかということを指します。

まずは転倒しないことが大事です。

安定性

安全性とも少し似ていますが、その動作は一定しているのかということを指します。

例えば、足を骨折して筋力低下を起こした場合の歩行を考えて下さい。

歩行中、筋力低下を起こした足が床に接地した際に、左右どちらかに体が動揺します。

左に体が揺れることもあれば、右にも前にも揺れることがあっては、すぐに反応できずに、転倒して怪我をしてしまうかもしれません。

 

脳卒中の片麻痺の患者さんで足が不自由になれば、病前のような歩き方は難しくなり、特徴的な歩行になってしまいます。

そのような場合、一側に体が揺れてしまうことがあります。

体が揺れると必ずしも転倒につながるわけではなく、揺れるなりにも一定のリズムであれば、体はその揺れを学習していますので、大きな問題にはなりません。

予期せぬところで、いつもと違う動きになってしまうことが良くないのです。

また、日中は調子が良いけど夜間になると動きが悪くなる。など日内変動も安定性に含まれます。

つまり、安定性とはパフォーマンスが一定かどうかということです。

速性

これは、速さのことを指します。

例えば、尿意を感じてベッドから起きてトイレに行くのに、20分もかかってしまってはちょっと漏らしてしまいそうですよね。

別の例でいうと、横断歩道を渡るのに5分もかかってしまっては車に引かれてしまいます。(良心的な運転手は待ってくれるでしょうけども・・・)

つまり、目的を果たすためには速さも大事な要素ということです。

持久性

これは、目的を果たすために体力がもつのかということを指します。

例えば、尿意を感じてトイレに行く際に、ベッドから起き上がったものの、息を切らしてしまっては、歩いてトイレに行くことができません。

500m先のスーパーへ買い物に行くのに、100mでバテテしまっては目的を果たすことができません。

社会性

これは、見た目の問題です。

例えば、高齢になり足が弱くなるとご家族の方から「そろそろ杖を持ったほうがいいよ」と言われることがあります。

気持ちの若い高齢者であれば、「杖を持つなんてそんな年寄りみたいなことはしたくない」と言う人もいます。

ただ、高齢者の場合、見た目をあまり気にしない人もいますが、若くして障がいをもってしまった人は、やはり見た目も重要な要素です。

会社に勤め、社会に出るときには、周りにどう思われるかということも必要なことです。

社会性とは、本人や周りの人がどう思うかという視点です。

実用性には優先度がある

まずは安全第一、安全性が大切です。

速かろうが、見た目が良かろうが転倒してしまったり、怪我をしてしまう危険があるのではよくありません。

次は安定性です。安全性とも似ているといいましたが、安全性を保障するには常に一定のパフォーマンスが出せるかによります。

 

速性と持久性は目的によって優先度が変わります。

トイレに行く、横断歩道を渡るなど時間制限があるような場合には速性が求められます。

買い物に行く、服を着替えるなど特別時間制限が設けられないような場面では着実に目的を果たせることが優先されますので、持久性が求められます。

最後に考えるのが社会性です。やはり安全に着実に目的を果たすことが優先されますので、社会性は忘れられやすい要素ではあります。

しかし、人が社会の中で生きていくためには見た目の要素も大切です。

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僕はもう一つの要素を付け加える!それが「安楽性」

理学療法士が「○○さんすごく良く動けてましたよ~。この調子で病棟でも頑張って下さい」と言ったとしても、患者さんが「頑張ってこれなんだけどなぁ~」となっていては、おそらく病棟では訓練通りにはしてくれません。

僕が付け加えるもう一つの要素。それは「安楽性」です。

これは、持久性とも似ていますが、楽に動作が行えるかという視点のことです。

例えば、毎日仕事へ行くのに30kmの道を歩いて行くと考えて下さい。

行こうと思えばできるでしょうが、途中で嫌になってきますよね。

理学療法士が持久性のことを考えるときに、バイタルサインというものを参考にします。

バイタルサインとは、血圧や脈拍、呼吸数など数値で表されるものや足の疲れ、疲労感などの自覚症状のことをいいます。

健常人であれば、30km歩くのに初めは筋肉痛くらいはあるでしょうけど、特別バイタルサインには問題はでません。

ですが、さすがに毎日のこととなると誰でも嫌になってきますよね。

人間は楽をしたい生き物です。辛くて効率の悪い大変な作業はいずれやらなくなります。というかできなくなります。

日常生活を続けていくには、楽に動けることが大切ですので、「安楽性」は重要な要素です。

まとめ

実用性には優先度があります。

まずは安全性が大事です。安全に暮らすためには、パフォーマンスが一定であること、つまり安定性が必要です。

速性や持久性は目的によって優先度が変わってきます。

社会性は忘れられやすい要素ですが、社会復帰を目指すのであれば必要な要素です。

僕がもう一つ付け加える要素は「安楽性」です。

日常生活を続けていくには、楽に動けるかという視点が大切です。

 

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理学・作業療法士のためのリハビリ評価と臨床

 

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