機能的自立度評価法(Functional Independence Measure:FIM)の階段昇降の項目について詳しく解説します。
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階段昇降の定義
屋内の12段から14段の階段を昇降することを評価します。
階段昇降のポイント
●訓練内の評価も採点して良い。(できるADLも容認)
●1段の高さのちょっとした違いは気にしない
●エレベーターは階段とは別物
●上りと下りの点が違う ⇒ 低いほうの点数で採点
階段昇降の採点方法
点 | 介助量 | ||
介助者なし | 7 | 完全自立 | 0% |
6 | 修正自立 | 0% | |
介助者必要 | 5 | 監視・準備 | 0% |
4 | 最小介助 | <25% | |
3 | 中等度介助 | <50% | |
2 | 最大介助 | <75% | |
1 | 全介助 | ≧75% |
12~14段、4~6段を昇降しているかがポイントになります。
12~14段の昇降が可能な場合の採点方法
介助者が必要かで6点以上、5点以下を判断します。
手すりや福祉用具など使用しない場合は7点となります。
時間がかかる、手すりや杖などの福祉用具を使用している場合は6点となります。
3/4以上患者が行っていれば4点。
3/4以上患者が行っていなければ3点。
12~14段を昇降していない場合
4~6段を自立して昇降していれば5点となります。
1/4以上患者が行っていれば2点。
1/4以上患者が行っていなければ1点。
階段昇降の監視・準備(5点)とは
●12~14段の昇降に監視を要する場合
●12~14段の昇降はできないが、4~6段の昇降なら自立している場合
階段昇降の介助(4~1点)
12~14段の昇降が可能な場合
触れる程度の介助 → 4点
身体を支えたり、引き上げる、足を運び出す介助 → 3点
12~14段の昇降が不可能な場合
11段以下の昇降を身体を支えながら介助 → 2点
2人介助、または訓練では実施しても実生活で昇降していない場合 → 1点