僕は、よく腰や肩、首、お尻などほぼ全身が定期的に凝るので、限界が来れば「てもみん」に行くことがあるのです。
(てもみんは、マッサージ上手な人が多いのでおすすめ!)
マッサージの上手な人と下手な人って結構分かれるんですよね。患者の立場になってマッサージを受けてみると、よくわかりますよ。
マッサージが上手かったら「気持ちいいなぁ~」って思うし、
特別上手くなくても「くぅ~、良い感じやわ~」となるんですが、
マッサージが下手な人にあたると、
そこじゃない!
物足りない!
痛い!
と、気持ち良いどころか不快感すら覚えてくるのです。
そうなると、この人のマッサージをもう一度受けたいと思いません。
これって、結構致命的ですよね。
「患者の満足度を高めたい」「患者との信頼関係を構築したい」と思うのなら、トークスキルを学んだり、小難しい理屈を口から発するよりも、マッサージが上手いセラピストを目指すべきです。
これは結構真面目に言ってます。
何だかんだで、患者はマッサージが好きですからね。
理学療法士の方なら、毎日、患者の太ももとか肩を一生懸命モミモミしているかと思います。
セラピストって、モミモミにいちいち理屈くっつけてくるじゃないすか?
セラピストがやるモミモミが、何か特別な手技だか知らないけど、患者にとっては、あなたがやっているそれは一括りに「マッサージ」と言って良いでしょう。
屁みたいな理屈ばかり並べるのが上手なセラピストに、「マッサージが下手くそなセラピストの特徴」という記事を、イラストが下手な僕が書こうと思います! pic.twitter.com/svLwR56XVX
— かずぼー@理学療法士・ブログ (@kazubo_rigaku) November 9, 2018
とりあえず、屁理屈はもっと基本的なことができてからだと思います。
ここでは「マッサージが下手なセラピストにの特徴」をお伝えしますが、逆に言えばこの5つさえ押さえていれば、患者に不快感を与え、よくわからないリハ拒否とか、意味不明な理由で担当変更を通達されることもなくなるでしょう。
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マッサージが下手な人の特徴①患者をリラックスさせられていない
まず、マッサージが下手な人は、患者をリラックスさせられていません。
マッサージするときって、患者にはたいがい寝てもらうと思うのですが、例えば、太ももをモミモミしようとしたときに、
股関節や膝が不安定で下肢全体がガチガチになってることってあるじゃないですか。
足の指をよく見てください。反り返ってませんか?
マッサージが下手なセラピストは、そのガチガチに張った筋を触って「硬いですね~」と言って、早速モミモミし出すのです。
まず、筋緊張を極限まで落としましょう!
床と下肢の間に隙間ができるだけで、当然筋緊張は高まります。
なので、下肢全体を満遍なく支えるように、クッションなり、セラピストの太ももなりを使って、筋をリラックスした状態にしておきましょう。
下肢全体がガチガチになっているなら、股関節全体を軽く揺らしてみたり、下肢全体を屈伸させたりして、感覚入力を図ってください。
関節はルーズな位置(緩みの肢位)で筋緊張が落ちやすくなるので、そこでマッサージをするのが良いでしょう。
例えば、太ももをマッサージするのなら、股関節軽度屈曲、外転、外旋位です。
セラピストの触り方も重要です。
「ガチっ!」て、患者の太ももとか掴んだら、そりゃ筋緊張は高まりますよ。そっと触ってください。
そのためには、セラピスト自身がリラックスしておかないといけません。
緊張の高まった筋は、感覚が入りにくくなるのです。セラピストの腕や手先がガチガチに緊張していたら、患者の筋の状態(硬いのか、柔らかいのか)もわからなくなります。
なぜ運動療法前にマッサージをするのかというと、マッサージによって筋緊張を調整し、感覚を正常化し、運動療法において正しい感覚を入力していきたいからです。
マッサージが下手な人の特徴②ツボがわかっていない
マッサージをされている側は、「良い感じの場所」をモミモミしてほしいのです。
ところが、マッサージが下手なセラピストは、患者が気持ち良いと感じる"ツボ"がわかっていないのです。
例えば、歩きすぎて「ふくらはぎの脛がだるい」と訴える患者がいれば、「あー前脛骨筋がだるいんだな」って思いますよね。
患者は、だるーいところをモミモミしてほしいのです。
変な理屈並べて、よくわからないところをモミモミするよりも、患者の"ツボ"を的確に押さえましょう。
前脛骨筋だったら、この辺が"ツボ"ですよね。"トリガーポイント"ともいうのかな?
臀部がだるいと訴える患者は、この辺が"ツボ"になりますよね。
このあたりは、患者の訴えを聴きながら、硬くなっている個所を丁寧に探りましょう。
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マッサージが下手な人の特徴③指圧が弱すぎる(サワサワしているだけ)
マッサージは筋または筋膜に対して行うものです。
力任せにぎゅーぎゅーやるものではないですが、ある程度の圧は必要です。
患者との会話に夢中になりすぎて、太ももやお尻をただ「サワサワ」しているだけの「変体・犯罪者予備軍」になっているセラピストをお見受けすることがあるので、逮捕される前に改めましょう。
サワサワセラピストは、犯罪者予備軍です。
こちらの☞セラピストのサワサワ物語~目的なきモミモミの末路~も合わせて読んでいただくことをおすすめします!
マッサージが下手な人の特徴④筋をとらえきれていない(痛い)
これ、僕が首~肩を痛めたときに、とある接骨院に行ったときに感じたことなのですが。
僕的には、僧帽筋上部線維や肩甲挙筋あたりをぎゅーっと指圧してもらえると気持ち良いのになぁ~と思っていたのですが、
指圧してくれた方は、筋に対して垂直に指圧するのではなく、ちょっと横に指圧するんですよ。
いてぇし。
皮膚をスライドさせるなよ。
いてぇし。
何だろうな、もうちょっとこう、筋をぎゅーっと押してくれると気持ち良いんだけど。
こうやって☟
マッサージが下手な人の特徴⑤患者の反応を無視している
さいごにこれ。
患者の反応をちゃんと見よう、聴こう、感じよう。
いくら、どこかで習った技術を披露しても、患者の反応に鈍感なら全く効果は出ません。
患者によっては、リラックスできるポジションは違うし、ツボの場所も違う。
丁度よいと感じる圧の強さも人それぞれです。
患者は、セラピストに結構気を使ってますよ。
痛いけど我慢したほうが良いのかなぁ~。
そこ(ツボ)じゃないんだけどなぁ~。
いてぇし。
こんなことは言えないし、我慢してるのです。
セラピストが「痛くないですか?」って聞けばいいんですけど、それでも患者は「大丈夫です」と言うんです。
患者の顔を見てください。表情歪んでいませんか?
ぎゅーって指圧したときに、筋収縮を誘発しちゃってませんか?
患者の「大丈夫です」を聞いて、大丈夫か、よし、よしって安心しちゃってませんか?
どうせだったら「気持ち良いです」って言ってほしいですよね。
患者には、こんな☟幸せそうな顔でマッサージを受けてほしいって、思いませんか?
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