教育

【バイザーの心構え】初期評価で実習生は患者さんの見学に入る?検査させても良い?

投稿日:2017年4月18日 更新日:

先日、学校からの案内でバイザー会議に出席してきました。

バイザー会議というのは、学校側から実習生を各病院や施設に配属する前に、どのように指導してほしいのかをバイザーとなる僕らに伝達する場のことをいいます。

その会議の中で、ある議題についてディスカッションする時間が設けられたので、そのことについて共有したいと思います。

「初期評価のリハビリ時間に、実習生はどの項目の検査ならさせても良いのか?」

という議題でした。

 

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初期評価時、患者さんを実習生にどこまで触らせても良いのか?

人工骨頭置換術後の急性期の患者さんを想定した話でした。

 

理学・作業療法士のバイザーの先生方はどの項目の検査なら実習生にさせても良いのか?

 

挙がった意見として・・・

●患者さんのところへ行く前の情報収集(各種血液データや画像所見など)も一緒に経験してもらう。

●血圧測定などの各種バイタルサインを評価してもらう。

●どの検査項目においても、基本的に実習生は補助として検査を手伝ってもらう。

●初回は連れて行かない。初期評価では、バイザーと患者さんの信頼関係を築くことが最優先されるため。

などでした。

実習は臨床のリアルを経験する場である

ここからは、僕の考えになります。

実習生は臨床でしか学ばないことを学びにきているので、臨床のリアルを経験してもらうことが必要です。

そのように考えると、患者さんの初期評価のすべてを見せることは大いに意義のある時間になるはずです。

バイザーも実習生も患者さんを診るという意味では、同時スタートなわけです。

初対面でバイザーは患者さんに対してどういう印象も持ったのか、何を考え、評価していたのか。

そこで、実習生はどういう印象だったのか、何を感じたのか。

これらをバイザーと実習生が共有することで、実習生にはどういう視点が不足していたのかがわかってきます。

患者さんのところへ行く前に情報収集を一緒に経験するという意見もあり、これも非常に重要なことです。

実習生は、自分が行う検査・測定で頭がいっぱいになっている場合が多いので、それ以外のデータもかなり参考になることをバイザーが教えていくのが良いでしょう。

バイザーは患者さんに起こり得るリスクをしっかり把握しておく

人工股関節置換術の患者さんの初期評価において、リスクとなり得るのは脱臼です。

脱臼のリスクがある股関節を実習生が触れる前に、まずバイザーが股関節の運動の特徴を把握し、これなら脱臼リスクがない、もしくはリスクがあるなどの評価をしておきたいところです。

結構前の話になりますが、ある病院でバイザーが監視の下、実習生が検査している際に股関節が脱臼したという事例を聞いたことがあります。

このような事態は避けるべきですので、まずはバイザーが股関節の運動の特徴を把握するまでは闇雲に実習生に触らせないほうが良いです。

これは一つの例ですが、他にも内部疾患や転倒リスクなど、事前情報としてバイザーがリスクを把握した上でなら実習生にも検査をさせて良いかと思います。

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バイザーは実習生の知識・スキルを把握しておく

バイザーは、実習生が何の項目の検査ならできるのかも把握しておくできです。

人工骨頭置換術の場合、例えば膝関節伸展の筋力テストくらいならリスクはないでしょう。

なので、実習生にはそういった筋力検査をしてもらっても良いと思いますが、もしここで実習生が検査方法を理解しておらず曖昧でグダグダと時間が過ぎてしまってはいい空気は流れないでしょう。

なので、バイザーは実習生ができること、できないことを把握しておくことが大切です。

初期評価において、大切なことは患者さんとの信頼関係を築くこと

リハビリの時間は、あくまでも患者さんの時間です。

実習生が行う検査でグダグダしてしまうのは、イコールでバイザーがそのようなグダグダの時間を作ってしまったということになりますので、患者さんからの信頼は得られにくくなります。

以前、初期評価で療法士は何を意識するのかという記事を書きました。

患者さんが初対面で判断できるのは相手の人間性です。

バイザーは実習生の能力を把握し、リスクがない検査においては実習生にもどんどんしてもらっても良いかと思いますが、少しでも実習生がグダグダしてしまえば、そこはバイザーが変わりましょう。

まとめ

初期評価に実習生がついていくのは僕はありだと思います。

患者さん目線でいえば、教えているバイザーの姿も頼もしく見えたりなんかして、信頼関係を築くのを助けてくれる場合もありますのでね。

バイザーは何をすれば良いのか

●初期評価で実習生を連れて行き、臨床のリアルを見せること。

●バイザーは、患者さんに起こり得るリスクを把握しておくこと。

●リスクを管理した上で、実習生に触らせるのは良い。

●バイザーは実習生ができること、できないことを把握しておくこと。

●初期評価では信頼関係を築くことが大切。実習生に検査を委ねても良いが、実習生共々グダグダしないこと。

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