機能的自立度評価法(Functional Independence Measure:FIM)の社会的交流の項目について詳しく解説します。
スポンサーリンク
社会的交流の定義
相手に迷惑をかけているか、自分の言動が人にどう思われているかわかるのかを評価します。
社会交流で見ておくポイント
●相手にどの程度迷惑をかけているかがわかる
●相手にどの程度不快感を与えているかがわかる
●自分の言動が相手に与える影響を知ること
社会交流における迷惑とはどのようなものか
●訓練を拒む
●車椅子で暴走する
●挨拶をしない、無視する
●過剰な泣き笑い
●かんしゃく
●些細なことで怒る
●暴力をふるう
●ののしる、悪態をつく
●過度に引きこもる
●集団ゲームに参加しない
●周囲への迷惑に気付かず、話しかけ続ける
など
社会的交流の採点方法
点 | 介助量 | ||
介助者なし | 7 | 完全自立 | 0% |
6 | 修正自立 | 0% | |
介助者必要 | 5 | 監視・準備 | 0% |
<10% | |||
4 | 最小介助 | <25% | |
3 | 中等度介助 | <50% | |
2 | 最大介助 | <75% | |
1 | 全介助 | ≧75% |
自立(7点)、修正自立(6点)
まずはスタッフや他患・家族と適切に関わっているかをみます。
無理なく可能であれば7点となり、投薬や慣れが必要なら6点となります。
社会的交流の5~1点とは
他者に迷惑、または不快感をどの程度与えているか、その割合で採点します。
例えば、
食堂で食べることを拒否し、その割合は50%以上である → 2点