理学・作業療法士の国家試験に向けて勉強していても、一向に手応えを感じない人もいますよね。
あなたはどうでしょうか?
まず全然勉強してこなかった人は、国家試験に落ちるかもしれませんね。
でもね、いくらなんでも国家試験の重要性もわからず勉強を怠っていた人はいないと思うんです。
試験後に落ちてから、「え?落ちたら来年また受け直すの?嘘でしょ?再試験とかないの?」なんて言う呑気な人はいない。
みんな国家試験に向けて一生懸命勉強してるはずです。
なら国家試験試験に落ちてしまう人、もしくは試験前に自信がない人は、勉強方法が間違っているとしか考えられないんです。
合格率は70%以上ですよね。
これは3割の人が必ず落ちる相対評価ではなくて、3割の人が間違った勉強方法をして落ちたってことです。
国家試験は絶対評価です。合格ラインの168点をとればみんなが合格できるんです。
なので、国家試験に合格するための正しい勉強方法を解説しますので、自信がない人はすぐにでも実践してみてほしいです。
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記憶を定着させるには「短時間に何回も」の法則が鉄則!
国家試験の勉強ってもう暗記したもん勝ちなのですが、一体どれだけの量を暗記するのかってくらいめちゃめちゃ多いですよね。
実は暗記しようとするのではなくて、どれだけ暗記する量を減らすかが最も重要なポイントです。
どういうことかというと、あなたは信号機を見て、青や赤信号が何を意味するのかわかりますよね。
他の例をいうと、電車通学の人はいつもの発車時間を覚えていますよね。
国家試験の内容もそれと同じで、覚える必要もないくらい当たり前のレベルに持っていくんです。
では、どうすればそのレベルに到達できるのか?
なんで発車時間を覚えてしまってるの?
答えは、いつも乗ってるからですよね。
つまり記憶定着させるには、回数をこなすことです。
でも、いくら回数をこなしても足りない要素がもう一つあります。
それは、短時間にこなすことです。
人は時間が空くと、記憶が定着する前に忘れてしまいます。
下のグラフを見てください。これはエビングハウスの忘却曲線といわれるものです。
引用)和田塾
1週間もすれば覚えたことの76%は忘れているんです。
でも、20分後だと半分以上は記憶を保持できています。しかも記憶してから20分後にもう一度覚えなおすと記憶保持時間が延長するといわれています。
つまり、記憶を定着される方法は、短時間の間に何回も同じ内容を繰り返すことなんです。
「短時間に何回も」の法則です!
これは、鉄則ですのでまず覚えておいてください。
過去問の正しい勉強方法
まずは10年分の過去問は網羅しておいてください。
過去問は見なくてもいいと言う人もいますが、ちまちまと参考書の問題を解くよりも、ざっと10年分の過去問に目を通して、過去にどんな問題が出ていたのか試験の特徴を掴んでおくべきです。
ここで大切なことは、問題を解いた後に解説文をしっかり読み込むことです。
これが過去問の正しい勉強方法です。
なぜこれが良いのかですが、自分が理解していることと理解していないことがわかってくるからです。そして、解説文は超シンプルに書いてあるので覚えやすいんです。
過去10年分に目を通すだけで、かなりのレベルアップが見込めます。
これを、先ほどの「短時間に何回も」の法則を実践するだけです。
基礎知識を固めるには良書を見つけること!
基礎知識は、「解剖学」「生理学」があります。
この2つは最低限押さえておきましょう。
応用問題や実地問題にも必ず活かされます。
この2つの知識を固めるには、国家試験に適した良い本を見つけるところからです。
理解に苦しむほどの分厚い本を読む必要はなくて、国家試験はほんとに基礎の部分しか出題されません。
「解剖学」「生理学」の基礎を固める良書はこれ!
人体の構造と機能:解剖生理学 (Nブックス)は参考書ではないのですが、国家試験用に作られたんじゃないかと思うほどの本です。
ちなみに僕もこの本で勉強したのですが、ここに書かれている内容は試験にバンバン出ていました!
国家試験の参考書と違って、ちゃんとした本だから説明もしっかり書いているので覚えやすいです。
ページ数も200ページくらいで分厚くもないです。
これも「短時間に何回も」の法則を適応してください。
まずは、この本を3日(最低1週間以内)で読みきってください。ざっと流して良いです。
早く読み終わらないと、エビングハウスの忘却曲線のように忘れてしまいますよ。
そして、更にもう一度読み込んでください。今度は5日くらいかけてじっくり読んでも良いです。
すると、最初に読んだときよりも覚えている箇所がチラホラとでてきます。逆に「あー覚えてなかったな」ってところもでてきます。
これを、3~5回くらいは最低でも繰り返してみてください。
さすがに飽きてくるかもしれませんが、飽きてきたのは「もういいよ、覚えてるよ!!」って状態になっているからです。
ノートの正しい使い方
ノートは作った方がいいのですが、これも正しいノートの作り方があります。
まず何のためにノートを作るかですが、思い出そうとしても思い出せなかったとき、すぐに検索するためのツールとして使うのです。
記憶を定着するには、暗記する量を減らすことだと言いましたが、どうしても覚えられないものだけを書き留めるのです。
できるだけコンパクトにまとめて、すぐに検索できるようにしておきます。
すでに覚えていること、すぐに検索できることはノートにする必要はありません。そんなことしてたら、手書きの参考書がもう一冊出来上がるだけで無駄の極みです。
具体的には、過去問を何回も見ていて「これ毎回間違えてるな、覚えるの苦手だな。」というものをノートに書き出すのです。
模試の結果をちゃんと受け止めること!
医歯薬出版や三輪模試って、ちゃんと振り返ってますか?
あの試験って、国家試験の練習なんですよ。
模試で合格点を取れなかった人はラッキーって思ってた方がいいです。それが本当の試験ならあなたは高い確率で落ちてましたよ。
医歯薬は、国家試験とおなじレベルなので168点くらい取れてたら本番は合格点レベルです。
三輪模試は少し難しいので、160点くらいが国試の合格レベルと認識しましょう。
三輪模試は、レア問題も出てますが、国家試験は何が出るかわかりませんので、目を通しておいて損はないです。
これも、「短時間に何回も」の法則で目を通してください。
医歯薬で190点以上、三輪模試で170点以上が取れてる人は、国家試験ではまず落ちることはないので、その調子で勉強を継続しても良いでしょう。
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グループで勉強する必要はあるのか?
えーっと、これは特別必要ないでしょう!
グループで勉強するなら、勉強のできる人のそばで勉強方法を学んでください。
低い点数しか取れない人たちで戯れても、傷を舐め合うだけで点数を取れるようにはなりません。
国家試験に向けた正しい勉強方法を知っていれば、一人で勉強していても合格点は余裕でクリアできます。
グループで勉強して効果が高まるのは、合格点よりももっと点数を取りたい!もっと深く理解したいという上位グループ者だけです。
国家試験の内容ってそんな深くないんですよ。人に聞く前にまずは覚えようって話です。
国家試験は、覚えてるかどうかのレベルしか求められてないんです。
さいごに
これを書いてるお前の点数はどうだったんだって言われそうなので書いておきますが、僕が国家試験を受けたのが2010年で本番は220点で合格しました。
今は少し難しくなっていますが、やることは一緒です。
70%以上の合格率で、しかも絶対評価ですから、この記事をみて勉強方法を見直せば合格できるはずです。
国家試験は1年に1回ですよね。落ちてしまったら、1年後に再試験です。
誰も落ちたくはないはずです。
もし、国家試験に自信がないなら、今すぐにでも勉強方法を見直さないといけません。
国家試験は一か八かで合格するような難問ではなくて、勉強方法を知っていれば必ず合格できるんです。
いろんな勉強の方法はありますが、
「短時間に何回も」の法則は鉄則です!
これだけでも実践する価値はあると思います。
では、引き続き頑張ってください。
今回、ご紹介した書籍はこちら
※勉強に関して、ご質問のある方は、お問い合わせ、またはTwitter(@kazubo_rigaku)まで気軽にご連絡ください。簡単なアドバイスであればさせて頂きます。
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