機能的自立度評価法(Functional Independence Measure:FIM)の食事の項目について詳しく解説します。
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食事の定義
食事が用意された状態で、食器を使って食物を口に運ぶ動作から、咀嚼し嚥下するまでを含んでいます。
配膳や下膳は評価に含まれません。
(ちなみに、整容や更衣の評価では物を持ってきてもらう、取り出してもらう、しまってもらうなどは準備(5点)として採点されます。)
食事の採点範囲
口に運ぶ
咀嚼 ・ 嚥下
食べ残しを集める
肉を切る
蓋をあける
エプロンをかける
など
食事の採点方法
点 | 介助量 | ||
介助者なし | 7 | 完全自立 | 0% |
6 | 修正自立 | 0% | |
介助者必要 | 5 | 監視・準備 | 0% |
4 | 最小介助 | <25% | |
3 | 中等度介助 | <50% | |
2 | 最大介助 | <75% | |
1 | 全介助 | ≧75% |
まずは、食事の採点範囲に対して介助者がいるのかどうかで6点以上なのか、5点以下なのかを判断します。
6点の採点基準は食事に時間がかかる、自助具を必要とする。それ以外にも、食形態を工夫するなどの配慮を要する場合も6点となります。
食事の採点(5点)
エプロンをつけてもらう
肉を切ってもらう
蓋を取ってもらう
醤油をかけてもらう
など、食事をする際に準備を要する場合は5点となります。
食事の介助(4~1点)
食事を口に運ぶ
寒冷刺激を加える
フォークを刺す
食べ残しを集める
などに介助を要する割合で採点されます。
例えば、介助者がフォークを刺してもらい、あとは自分で口に運び、咀嚼・嚥下する場合。1/3を介助してもらっているので、40%=3点となります。