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理学療法

RICE処置の目的や効果とは。実施期間はいつまで?注意点は?

投稿日:2016年10月21日 更新日:

捻挫や靭帯損傷、骨折などの急性期には炎症期という時期を経るのですが、この時期には患部が腫れたり、痛みを伴うことがあります。

参考記事)

 

炎症期に適切な処置を行うことで、その後の回復がスムーズになり、スポーツ現場では怪我をした際によく用いられる処置として、RICE処置という方法があります

 

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RICE処置とは

安静(Rest)

冷却(Ice)

圧迫(Compression)

挙上(Elevation)

の頭文字をとって、RICE処置(読み方:ライス処置)と呼びます。

例えば、足首を捻挫した場合には下図のように患部を冷却し、弾性包帯などで圧迫します。その際の姿勢は臥床し、患部を心臓よりも高するのがポイントです。

RICE処置の目的

受傷直後は、組織が修復するために血流の増加や炎症物質の浮遊、血管外への滲出などがみられます。この炎症期には患部が腫れ、熱をもったり、痛みを伴います。

ある程度、腫れたり痛みがあるのは仕方ないのですが、過度な腫れや痛みはその後の回復を遅せる原因にもなり、適切な対処が求められます。

 

RICE処置の目的は・・・

①過度な炎症反応の抑制

②患部の治癒促進

②日常生活またはスポーツへの早期復帰

④症状の慢性化の予防

などがあります。

RICE処置の効果

RICE処置の期待される効果とは・・・

①過度な腫れの抑制

②痛みの緩和

などがあります。

 

受傷直後では、まずは安静にすることが大切です。無理に動かすと、更なる微細損傷を招く恐れがあります。

患部を圧迫、挙上することで心臓への血液の還りを促し、過度な腫れや発痛物資の貯留を抑制してくれます。

患部を冷やすことでも内出血の抑制効果があります。また、冷やすことは痛み閾値を上昇させ、痛みを軽減させる効果もあります。

RICE処置の実施期間はいつまで?

RICE処置は、受傷直後の応急処置として用いられる方法です。

特に冷却や圧迫は、凍傷や循環不全の危険があるため、長時間の実施は控えるべきです。

 

※冷却時間は15~20分程度、少なくとも1~2時間の間隔をあけて行います。

実施の際は、冷えや皮膚の状況を確認しながら行います。

 

RICE処置は、受傷後24~72時間の間に繰り返し行うのが良いです。

また、炎症期は、怪我や手術後7~10日の間(ピークは2~3日)といわれています。

この時期にRICE処置を施すのが効果的です。

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RICE処置の注意点

何度もいいますが、RICE処置は受傷後急性期に用いられる手段です。

つまり、炎症反応がピークに達している際には効果的な方法ということです。

 

炎症期は、怪我や手術後7~10日の間(ピークは2~3日)ですので、これ以降は血液循環を促進することで組織を修復していきます。

ですので、炎症期以降のRICE処置はかえって組織の修復を遅らせることにもなりますので注意してください。

安静にしすぎて患部を全く動かさないと機能障害が起きたり、いつまでも患部を冷やしたり、挙上してると血液循環が悪くなり、治癒を阻害することにもなります。

 

ただし・・・

運動後、組織の微細損傷や痛みが持続する場合にの冷却は有効な場合もあります。

RICE処置に必要なもの

冷却用アイスバック

怪我や手術後の炎症期に適切な処置を施すことで、その後の機能回復を促進する効果があります。

そのための方法としてRICE処置を行います。

RICE処置は、時期を間違えると逆効果な場合もありますので、効果を発揮する適切な実施時期を知っておきましょう。

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