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転倒しないためには、立位・歩行時はどこに注意を向けるべき?

転倒しないためには、立位・歩行時はどこに注意を向けるべき?

日常生活を送る上で、注意は欠かすことのできない能力の一つです。

日常生活ではその活動のほとんどが分配性注意、つまり二重課題が要求されます。

例えば、立位を取っている時の作業にしても、立位と作業の2つの課題に注意を要します。

つまり、自己に向かう内部環境、それと作業という外部環境に注意を向ける必要がでてきます。

 

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歩行時の二重課題と転倒の関係性

活動中、転倒しないためにはバランス能力が必要なのは言うまでもないかと思います。

参考記事)


いろんなバランスの評価がありますが、最も簡単な評価方法としてStop Walking While Talking(SWWT)というものがあります。

直訳したら「話している間、歩くのをやめてください。」となりますが、テストの意図としてはちょっと違います。

テストの方法は至って簡単で、対象者が歩いている最中に「昨日は何を食べましたか?」と声をかけます。

声かけの内容は、エピソード記憶に基づく内容で再現性が高いようです。

そのとき、歩き続けて回答した人よりも、立ち止まって回答した人は、その後6ヵ月の追跡調査で転倒発生率が高かったと報告されています。

また、Timed Up and Go Test(TUG)を利用した評価方法もあります。

TUGとは、椅子から立ち上がり、3m先まで歩いて方向転換して、また椅子まで戻って座るまでの時間を計測したものです。

地域住宅高齢者の転倒リスクのカットオフ値は、13.5秒以上とされています。

通常のTUGよりも、コップに水を入れてTUGを計測した方法で転倒との相関性が高いといわれています。

何も持たずにTUGを計測したときと、コップに水を入れてTUGを計測したときを比べて、4.5秒以上遅延した人は、その後6ヵ月の追跡調査で転倒発生率が高かったと報告されています。

これらは簡単に評価でき、転倒危険性を予測できるテストです。

ただ、あくまでも統計的な話ですので、単独の評価で判断するのではなく、数ある評価の一つと捉えるべきです。

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動作(内部環境)は自動化すれば、外部環境に注意を向ける余裕が生まれる

体操選手とその他のスポーツ選手の二つの群で、バランスマット上の動揺を比べた実験があります。

その実験では、両者の動揺に有意な差はありませんでした。

しかし、バランスマット上で音に反応するという実験においては、体操選手のほうが優れていました。

体操選手は日頃からバランスを要する訓練をしているため、立位バランス(内部環境)という課題においてはすでに自動化しており、注意を向ける必要がなかったと解釈できます。

その結果、音への反応(外部環境)に多くの注意を向けられたといえます。

二重課題における高齢者の特徴

高齢者では、立位姿勢そのものに多くの注意を要することから、他の外部環境への反応時間が遅れる特徴があります。

高齢者の場合、視覚情報を遮断した状態で、反応時間が遅れるとの報告があります。

これは、高齢者が視覚情報に頼りすぎている結果ともいえます。

参考記事)

バランス練習では外部環境に注意を向けるべき

立位バランスの訓練を行う際、どこに注意を向けたほうが良いのでしょうか?

難易度の高すぎない二重課題においては、随意的な姿勢制御よりも、むしろ注意を外部に逸らしたほうがその後の姿勢動揺の成績は良好であるいわれています。

つまり、姿勢制御は潜在的・無意識であることが望ましく、身体内部への過度な注意はかえってバランスを崩しやすくなるといわれています。

通常、正常なバランスを有する人でも、立位のときは多少なりとも揺れているものです。

それを揺れないようにするというのは、無理がある課題です。

バランス訓練においては、揺れないことを強要するのではなく、揺れたときに無意識に反応できるように導くのがポイントです。

となれば、おのずと訓練の内容も見えてくるはずです。

ただ単に立位の状態でバランスをとるのではなく、立位のまま何かの作業を行うほうが効果的なバランス訓練といえます。

例えば、立位のままキャッチボールをしたり、輪投げ、料理をするなどいろんな訓練が挙げられると思います。

まとめ

立位・歩行時にはどこに注意を向けるべきかをお伝えしました。

身体活動に伴い、外部環境は刻々と変化していきます。

身体機能だけに注意を向けるバランス練習では不十分であり、むしろ最終的には動作の自動化を目指すべきです。

自動的にバランスをとることができれば、変化する外部環境にも素早く反応できるようになり、転倒のリスクを減らすことができます。

 

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