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リハビリ中にてんかん発作を起こしたときはどうする?療法士はどう対応するのか

リハビリ中にてんかん発作を起こしたときはどうする?療法士はどう対応するのか

前回、てんかんの治療と対処方法、生活で気をつけておくことをお伝えしました。

参考記事)

「てんかん」の8割は治る!?治療や発作時の対処方法、生活で気をつけておくことは?

 

今回は、リハビリ中にてんかん発作を起こした場合の対応についてお伝えしようと思います。

実際リハビリ中にてんかん発作を起こす患者さんは稀ではありますが、日々患者さんを診ている療法士にとっては全くない話ではありません。

以前、僕の働いている病院でもてんかん発作を起こした患者さんがいましたので、実際の例を挙げててんかん発作を起こした時の対応を解説します。

 

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実際にてんかん発作を起こした症例

70代の男性で、脳梗塞術後にリハビリ目的で当院へ入院した患者さんでした。

既往歴にてんかん、インフルエンザ脳炎がありました。

その日はいつもと変わらず歩行訓練などのリハビリを終えて、車いすで病室に向かうためエレベーターを降りた直後に発作がみられました。

患者さんは車いすに乗った状態で、頸部右回旋、眼球右共同偏視、流涎著明となり、呼びかけにも反応なく意識レベルが低下していました。

療法士の対応は?

この時は、てんかん発作なのか、脳梗塞の徴候なのか、その他の原因なのかわかりませんよね。

まずは近くのスタッフを呼び、同時に看護師へ連絡する

患者さんに何らかの異常が起きた場合に、療法士が行うことは患者さんを安静にすることです。

今回は、車いす座位上で発生し、患者さんの意識レベルは低下していました。

患者さんをベッドに移し安静にすることが望ましいのですが、療法士一人で意識レベルが低下した患者さんをベッドに移すことは非常に困難であります。

安静にするためにも、まずは近くのスタッフに協力を依頼し、同時に看護師へ連絡することが大切です。

※注意点:担当療法士は、患者さんから絶対に離れてはいけません。また、協力を依頼する場合は患者さんの手を借りないのが原則です。

療法士は患者さんの状況を観察しておく

療法士は、発作が発生した時間や初期症状を観察しておきます。

駆け付けた看護師または医師に具体的な情報を伝達できればスムーズに治療に移ることができます。

安静の状態を確保できれば、バイタルサインを測定しておく

安静を確保できれば、看護師が駆けつけるまでにバイタルサイン(血圧・脈拍・SpO2・呼吸数や呼吸様式など・・・)を測定しておきましょう。

今回の場合は、患者さんを安静にし看護師や医師の指示を仰ぐのが適切ですが、例えば血圧測定の結果極端に血圧が下がったことが意識レベル低下の原因だったとします。その場合は、安静臥床後に両下肢を拳上するなどの対応も必要なことがあります。この辺りはケースバイケースですが、くれぐれも大きな声で呼びかけたり、身体を揺さぶる行為は避けるべきです。

なぜ発作が起こったのか

今回、てんかん発作が起きたことが意識レベル低下の原因でしたが、発作時は患者さんの身に何が起こったのかわからないですよね。

今回のように、頸部右回旋、眼球右共同偏視、流涎著明となり、呼びかけにも反応なく意識レベルが低下した場合、患者さんの身に何が起こっていると考えられるでしょうか?

一番疑われるのは、脳卒中(脳梗塞や脳出血)の再発や既往でもあるてんかんです。

実際に患者さんをベッドに移した際、患者さんの全身は硬直しており全介助の状態でした。

例えば、脳卒中であればそこまで硬直していないはずです。

てんかん発作の中でも、強直発作が起きたために全身が突っ張った状態になっていることが考えられます。

既往歴にあるインフルエンザ脳炎や出現した症状、服薬状況などからてんかん発作が出現したのではないかと考察できます。

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その後の対応は?

今回は、発作直後の血圧は190/100mmHg台だったので、頭部をやや拳上位にし安静にしていました。

安静後、5分程で意識レベルが回復したため、医師の指示の下様子観察となりました。

その後、療法士が行うこと

まず、医師にその日のリハビリを行っても大丈夫なのか?大丈夫なら血圧や脈拍などの中止基準を確認しておきましょう。

もし、その日に別のリハビリの予定が入っていれば、その療法士に今回の状況と中止基準などを伝えておくことはリスク管理として非常に大切なことです。

まとめ

実際にてんかん発作が起きた症例の対応をお伝えしました。

実はこの患者さんは、その3日後にもてんかん発作を起こしています。

ですので、てんかん発作は繰り返し起こる可能性があることを念頭に置きながらリハビリにあたる必要があります。

もし発作が起きても、慌てないことです。

上記の手順を踏み、医療従事者として患者さんの身を守ることが大切です。

 

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