皆さんは、二重盲検テストをご存知でしょうか?
医療に携わる人なら二重盲検査テストの重要性は知っておいたほうが良いかと思います。
今回、理学療法士なら知っておきたい知識をご紹介します。
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二重盲検テストとは?
二重盲検テストとは、新しい薬や治療方法の効果を調べる際に医学の研究などで行われるテストのことをいいます。
なぜこのようなテストが必要なのかというと、症状や病態の改善にプラシーボ効果が含まれていないかを見極めるためです。
プラシーボ効果については、こちらを参照してください。
二重盲検テストの実施
●実際の薬を飲んだり、注射したりする実験群
●プラシーボを飲んだり、注射したりする対照群
に分けられます。
※重要なこと
●患者さんは薬が本物なのか、偽物なのか知らないこと
●治療にあたる医師も、誰に本当の薬を投与したのか知らないこと
この秘密を知っているのは、研究の責任者のみということになります。
なぜ医師も知らないようにするかというと、患者さんが言葉のプラシーボにかかってしまう場合もあれば、医師側もバイアス(思い込み)の影響を受けてしまう可能性があるからです。
理学療法士も二重盲検テストを取り入れるべき
理学療法士の場合、薬を扱うことはありません。
理学療法士の主な治療手段は、徒手療法や運動療法になります。
プラシーボには、症状を改善する効果があることは多くの研究報告が証明しています。
徒手療法も多かれ少なかれ、このプラシーボ効果による症状の改善があるのではないかと思います。
今やっている徒手療法が本当に効果のあるものかを見極めることが大切です。
まとめ
今回、薬の新薬などで行われている二重盲検テストについてご紹介しました。
治療結果だけをみれば確かに効果があるかもしれない手技でも、治療効果からプラシーボを除外できているのか見極めることが大切です。
この二重盲検テストは真実を見極める重要性を教えてくれます。