今日は、理学療法士だけでなく医療に関わる方に向けて情報発信をしていこうと思います。
代診で患者さんのリハビリをしているときにふと思ったことがあったので、そのことについて書いてみようと思います。
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代診の話
回復期リハビリテーション病院では、担当の理学療法士が休みの日は、患者さんもリハビリを休む訳ではありません。患者さんは毎日リハビリがあります。
ですので、代わりに別の理学療法士がその患者さんのリハビリを担当する日があります。
代診の際は、担当ではないので患者さんの許容範囲を探りながらリハビリを行います。
評価しながら慎重に訓練にあたります。そのため若干控えめになってしまうことがあります。
担当患者さんの場合は、「自分が担当なのだから何とか患者さんの身体を良くしよう」という気持ちが強くなり、一生懸命になります。
ついつい患者さんの訴えを聞き出す時間を取れていないことがあります。
一方代診の場合は、余計な力が抜けて患者さんとの会話が増えることがあります。
会話が増えると、患者さんから色々な情報を聞き出すことができます。
代診では、患者さんの気持ちを聞き出していることが実は多いと感じます。
患者さんはもっと訴えを聴いてほしいと思っている
代診の患者さんの訴えを聞いていると、数分では終わらないことがあります。時には数十分、長くなるとその日のリハビリは話をするだけで終わることもあります。
そんなときは「あまり訓練ができなかったなぁ~」と思うのですが、ふと思うときがあります。
僕は担当の患者さんの気持ちをどれだけ聴いてあげられているだろうか?
この代診の時みたいに長い時間かけて聴いてあげられているだろうか?
リハビリの効果が最大限に発揮するためには、患者さんの頑張りが必要不可欠です。
スポーツに例えると、患者さんは選手です。
僕ら理学療法士はコーチのような存在です。
参考記事)
いくらコーチが熱い気持ちを持って指導しても、選手が落ち込んでいたり、指導方法に納得していなければ、いい結果が出ないですよね。
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患者さんと理学療法士も選手とコーチのような関係にあります。
患者さんは、病気や怪我で何かしらの不自由を感じています。精神的に落ち込んでいる患者さんも沢山います。
1日だけでも、患者さんの訴えをしっかり聴く日を設けてもいいかもしれません。
特に、「思ったよりもリハビリの効果が出ないなぁ〜」と思っている理学療法士の方は、是非患者さんの訴えを聴く時間を設けてみて下さい。
患者さんがリハビリに向き合えない原因を話してくれるかもしれません。
患者さんの訴えをしっかり聴くことで、何か打開策がみえてきます。
まとめ
患者さんは何かしらの不安を抱えています。
常に患者さんの訴えをしっかり聴ける理学療法士でありたいと僕は思います。