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高齢者は視覚に頼りすぎる。協調性が大切

高齢者は視覚に頼りすぎる。協調性が大切

高齢になるとバランス能力は低下し転倒しやすくなってしまいます。

では、転倒しやすい高齢者にはどういう特徴があるのでしょうか?

詳しくみていきたいと思います。

 

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バランスをとるための3つの感覚

バランスをとるための感覚には、視覚、体性感覚、前庭感覚の3つがあります。

視覚とは、網膜に入った情報から、環境と体との位置関係や距離感などを認識しています。

体性感覚とは、表在感覚や深部感覚のことです。簡単にいえば、地面と接触している足底からの感覚や身体の位置などの情報を認識しています。

前庭感覚とは、頭部の位置の変化を認識しています。重力や速さを検知しています。

これら3つの感覚はバランスをとる上で欠かせない感覚です。

転倒しやすい人

転倒の危険が高い高齢者は視覚が利用できる状況下では、視覚に頼りすぎる傾向があるようです。

動く部屋の実験をご紹介します。

方法としては、予告なしに壁が前方に移動した際の姿勢動揺を調べるというものです。

若年者、転倒の危険が低い高齢者、転倒の危険が高い高齢者の3群で比較しています。

若年者や転倒の危険が低い高齢者では姿勢動揺は、それほどみられませんでした。

しかし、転倒の危険が高い高齢者では、姿勢動揺が顕著にみられました。また、しばらく時間が経っても姿勢動揺は持続していました。

視覚は物を捉えるだけでなく、物の距離感も把握しています。そのため、突然壁が動けば距離間を保とうとして、つられて前方に体が動いてしまいます。

若年者や転倒の危険の低い高齢者では、壁が動いた後つられて前方に体が揺れたとしても、すぐに他の感覚(体性感覚や前庭感覚)で姿勢を修正することができます。

一方、転倒の危険が高い高齢者は他の感覚(体性感覚や前庭感覚)よりも視覚に頼っているため反応が遅れてしまいます。

これは、転倒しやすい人は視覚に頼っている傾向にあることを示唆しています。

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視覚に頼っていると環境の変化に弱い

もう一つの実験をご紹介します。

エレベーターのドアが開いた直後の姿勢動揺を調べた実験です。

高齢者と若年者を比較しています。

高齢者は、若年者に比べてドアが開いた直後の姿勢動揺が大きいことがわかりました。

実際、エレベーター内の転倒も多くみられます。エレベーター内には手すりが設置されているところも多いと思いますので、エレベーターのドアが開いた後も手すりをしっかり持った状態で歩き出すことをお勧めします。

他のシチュエーションでは、狭い部屋から広い部屋へ移動する際や室内から屋外へ移動する際も注意が必要です。

つまり、物の距離感が急に変化するような場合は、反応が遅れてしまうことがあるので、注意して下さい。

協調性が大事

様々なシチュエーションに応じて3つの感覚の重みづけを変化させることが大切です。

例えば、暗闇では視覚情報が使えないので、体性感覚や前庭感覚を中心に姿勢の変化を認識する必要がでてきます。

また、床が滑りやすい状況では、体性感覚の情報が少なくなるので、視覚や前庭感覚が重要になります。

まとめ

バランスをとるための感覚には視覚、体性感覚、前庭感覚の3つがあります。

高齢者は体性感覚や前庭感覚が衰えやすいので、視覚に頼る傾向にあります。

視覚、体性感覚、前庭感覚、それぞれの協調性が大切です。

参考記事)

めまいを含む前庭機能のリハビリテーションについて。4つのアプローチ方法を解説

 

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